海洋生態系変動分野 Ecosystem Research Section

NEWS

2021.4.7

堤特任助教の共著論文がGeophysical Research Letters誌に掲載(2021/3/26)

#海洋混合学

科研費新学術研究「海洋混合学(OMIX)」の一環として2016年11月に鹿児島大学水産学部練習船「かごしま丸」KG1616次航海で実施したトカラ海峡の岩礁上における乱流・硝酸塩同時観測結果が米国地球物理学連合速報誌Geophysical Research Letters に掲載されました。

植物プランクトンの成長に必要な栄養塩の1つである硝酸塩が海洋表層へ輸送される過程を最新の計測技術で調べ、黒潮が岩礁にぶつかったときに生じる乱流拡散と湧昇効果、そして地形性の水平擾乱による役割を明らかにしました。

この結果は、水産研究・教育機構水産資源研究所の長谷川大介主任研究員をはじめとした九州大学,東京大学,愛媛大学,鹿児島大学および東京海洋大学による研究チームの成果として共同プレスリリースされました。

 

Hasegawa, D., Matsuno, T., Tsutsumi, E., Senjyu, T., Endoh, T., Tanaka, T., et al. (2021). How a small reef in the Kuroshio cultivates the ocean. Geophysical Research Letters, 48, e2020GL092063. https://doi.org/10.1029/2020GL092063

論文へのリンクはこちら(Geophysical Research Letter誌)

https://agupubs.onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1029/2020GL092063

水産研究・教育機構プレスリリースページ

http://www.fra.affrc.go.jp/pressrelease/pr2020/20210326/index.html

大気海洋研究所プレスリリースページ

https://www.aori.u-tokyo.ac.jp/research/news/2021/20210326.html

 

 

乱流計に取り付けた光学式硝酸塩センサー