17回「地球気候系の診断に関わるバーチャルラボラトリーの形成」講習会

「全球非静力学モデルNICAMの解説と数値シミュレーション実践」

および

VLシンポジウム「変化する気候とこれからの気象・気候研究」

 

AORI 2023, 17th Virtual Laboratory Lecture

on Global Storm-Resolving Analysis

and VL Symposium

 

 

東京大学大気海洋研究所、千葉大学環境リモートセンシング研究センター、名古屋大学宇宙地球環境研究所、東北大学大気海洋変動観測研究センターが連携して推進しています「地球気候系の診断に関わるバーチャルラボラトリーの形成」の一環として、下記の講習会を開催しますので、ご案内致します。今回は、特別企画としてVLシンポジウムを同時開催します。

 

開催日時: 2024 3 14 日(木)13:00 から3 15 日(金)15:00

開催場所: 東京大学大気海洋研究所 大気海洋研究棟 2F講堂、講義室1・2

https://www.aori.u-tokyo.ac.jp/access/index.html (西端の建物です)

対象: 大学院生、学部学生、若手研究者(定員30 名)

意見交換会での集合写真:2024314 AORI 1Fロビー

内容

 VL講習会:

東京大学情報基盤センタースーパーコンピュータ Wisteria もしくは大気海洋研究所共有計算サーバーを用いて、NICAMによる数値実験・解析を行います。希望者は、衛星シミュレータによる検証例を学習します。

 

  全球非静力学モデル NICAM による台風等のシミュレーション実習

stretchNICAMを利用し、モデルの条件設定(格子系、境界条件、初期値等)を逐次行い、実際の台風等の事例について数日程度のシミュレーションを行います。東京大学情報基盤センターのスーパーコンピュータ Wisteria を利用する予定です。

  ➁ NICAM 3.5kmメッシュ実験データの解析

DYAMOND 比較実験等の既存の NICAMによる全球 km スケールのメッシュデータの解析・描画を行います。

  衛星シミュレータによるEartCARE衛星模擬データの解析

2024年に打ち上げが予定されている EarthCARE 衛星を想定した擬似データを NICAMシミュレーションデータと衛星シミュレータにより作成したL1データを利用し、数値モデルと衛星データの連携解析を行います。

 

 VLシンポジウム「変化する気候とこれからの気象・気候研究」

VL参加の各大学から最先端の研究を紹介し、今後の気象・気候研究について参加者を交えてとパネルディスカッションを行います。

 ポスターセッション

参加者の方の研究の紹介とディスカッションのために、ポスター掲示による研究発表を行うことができます。ポスター発表への参加は自由です。

 

ポスターサイズ:幅90㎝×高さ175㎝ (A0サイズ)

ポスター発表リスト

 

申し込み

 申し込み締め切り: 2024131日(水)17:00 まで。

 下記フォームで申し込みください:

 

申し込みフォーム

 

 旅費の補助を希望する方は、「希望する」にチェックをお願いします。

 ・原則として、VL参加機関からの参加される方は、それぞれの機関から支給をお願いしています。

 ・学部生の方は、指導教員(またはそれに相当する教員)の許可が必要になります。

 

VLシンポジウム 「変化する気候とこれからの気象・気候研究」

2024 3 15 日(金)13:00-15:00

 

 

VL講習会の二日目に下記シンポジウムを開催します。引き続き参加お願いします。VLは発足以来17年になります。これまでのVLの活動を踏まえて、VL参加機関から各研究の最先端の話題と、今後の研究の展望について紹介いただきます。また、講習会参加者の方にも参加いただき、パネルディスカッションを行います。

 

講演者:

佐藤正樹(東京大学)全球kmスケールモデルの展開と地球デジタルツイン

坪木和久(名古屋大学)台風の航空機観測:T-PARCIIプロジェクトの現状と計画

市井和仁(千葉大学)地球観測ビッグデータ時代の大気ー陸面相互作用研究

早坂忠裕(東北大学)地球は暗くなっているか?:アルビードの変化と気候フィードバック

パネルディスカッション

 

集合場所・受付時間

 

東京大学大気海洋研究所 大気海洋研究棟 2F講堂

受付時間 2024 3 14 日(木)12:30より

 

 講師

佐藤正樹教授(AORI

大野知紀助教(AORI

Woosub Roh 特任助教 (AORI)

スケジュール

 

314日(木)

【大気海洋研究棟 2F講堂】

12:30-                             受付

13:00-13:10      趣旨説明

13:10-13:50   講義:全球非静力学モデルNICAMの構造と計算手法(佐藤正樹)

 

【大気海洋研究棟 講義室1・2】

14:00-17:45      実習1:NICAMチュートリアル、事例実験

18:00-20:00      意見交換会, ポスターセッション

 

315日(金)

【大気海洋研究棟 講義室1・2】

 9:15-10:00  講義2:EarthCARE衛星と衛星シミュレータについて (Woosub Roh)

あるいは、実習1の続き

10:00-12:00 実習2:NICAMデータの解析、衛星シミュレータ実習

12:00-13:00 昼食、ポスターセッション

 

【大気海洋研究棟 2F講堂】

13:00-15:00      VLシンポジウム「変化する気候とこれからの気象・気候研究」

15:00                 終了

 

意見交換会

 意見交換会(夕食付)を予定しています。

日時:314 日(木)18:00-20:00

場所:大気海洋研究所1Fエントランスホール、会費制。学生:500円、その他:2000円の予定です。

 

持ち物

ノートパソコン(Mac または Windows

OSupdateされていること, security soft の最新版をインストールし全ディスクがスキャンされていること。X-terminal soft がインストールされていること(Windowsの場合)。ノートパソコンに有線LANの接続口が搭載されていない場合は有線LANコネクタを用意してください。

 

ポスターセッション

参加学生・研究者の方は、ご自身の研究の紹介とディスカッションのために、ポスター掲示による研究発表を行うことができます。希望する方は、申請フォームに発表タイトルを記入お願いします。ポスターセッションは、意見交換会、休憩・昼食時を予定していますが、研究交流のためにご活用ください。

講習会:2024314日 AORI 2F教室。

 

ポスターセッション:2024314 AORI 1Fロビー。

 

 

シンポジウム:2024315 AORI 2F講堂。

 

パネルディスカッション:2024315 AORI 講堂。

 

 

 

講義資料

·       NICAMチュートリアル環境設定_202403-1

·       VL_fy2023_NICAMチュートリアル

 

·       Sample python script

·       Wisteria⁄BDEC-01 システムへのログイン方法

·       Practices about satellite simulator and EarthCARE-like data

 

 

 

 

連絡先

277-8564 柏市柏の葉5-1-5

東京大学大気海洋研究所 海洋大気力学分野 日比野英美

E-mail: vl2024@aori.u-tokyo.ac.jp

Tel: 04-7136-6051

 

参考文献

NICAM (Nonhydrostatic Icosahedral Atmospheric Model)

NICAM AORIホームページ https://cesd.aori.u-tokyo.ac.jp/nicam/index.html

NICAM ホームページ https://nicam.jp/

2019年第13回VL講習会「全球非静力学モデルNICAMの解説と数値シミュレーション実践」ホームページ https://cesd.aori.u-tokyo.ac.jp/vl/vl2019/

Tomita, H. and Satoh, M., 2004 : A new dynamical framework of nonhydrostatic global model using the icosahedral grid. Fluid Dyn. Res., 34, 357-400. https://doi.org/10.1016/j.fluiddyn.2004.03.003

Satoh, M., T. Matsuno, H. Tomita, H. Miura, T. Nasuno, S. Iga, 2008 : Nonhydrostatic Icosahedral Atmospheric Model (NICAM) for global cloud resolving simulations. Journal of Computational Physics, 227, 3486-3514. https://doi.org/10.1016/j.jcp.2007.02.006

Satoh, M., Tomita, H., Yashiro, H., Miura, H., Kodama, C., Seiki, T., Noda, A. T., Yamada, Y., Goto, D., Sawada, M., Miyoshi, T., Niwa, Y., Hara, M., Ohno, T., Iga, S., Arakawa, T., Inoue, T., Kubokawa, H., 2014: The Non-hydrostatic Icosahedral Atmospheric Model: Description and Development. Progress in Earth and Planetary Science, 1, 18. https://doi.org/10.1186/s40645-014-0018-1

Satoh, M., Stevens, B., Judt, F., Khairoutdinov, M., Lin, S., Putman, W.M., Düben, P., 2019: Global Cloud-Resolving Models. Current Climate Change Reports, 5, 172-184. https://doi.org/10.1007/s40641-019-00131-0

 

衛星シミュレータ (Joint Simulator for Satellite Sensors)

Joint-Simulator の紹介ページ https://sites.google.com/site/jointsimulator/home_jp

Satoh, M., Roh, W., Hashino, T., 2016: Evaluations of clouds and precipitations in NICAM using the Joint Simulator for Satellite Sensors. CGER's Supercomputer Monograph Report. Vol. 22, 110 pp, ISSN 1341-4356, CGER-I127-2016.  http://www.cger.nies.go.jp/publications/report/i127/en/

Hashino, T., M. Satoh, Y. Hagihara, T. Kubota, T. Matsui, T. Nasuno, and H. Okamoto 2013: Evaluating cloud microphysics from NICAM against CloudSat and CALIPSO. J. Geophys. Res.: Atmos., 118, 7273–7292.

Roh, W., Satoh, M., Hashino, T., Matsugishi, S., Nasuno, T., Kubota, T., 2023: Introduction to EarthCARE synthetic data using a global storm-resolving simulation. Atmos. Meas. Tech., 16, 3331–3344, https://doi.org/10.5194/amt-16-3331-2023

 

後援

AORI「地球気候系の診断に関わるバーチャルラボラトリーの形成」https://cesd.aori.u-tokyo.ac.jp/vl/

独立行政法人日本学術振興会の「研究拠点形成事業」「全球嵐解像解析の国際拠点形成」

ICCP-GSRA: International Core-to-Core Project on Global Storm Resolving Analysis

https://dpo.aori.u-tokyo.ac.jp/dmmg/ICCP-GSRA/