2017年2月8日付 国立極地研究所プレスリリースにて
地球表層圏変動研究センター 阿部彩子教授の記事が掲載されました。
(2017年2月22日更新)



掲載内容:
「南極ドームふじ・ドームCアイスコアの降雪堆積率比を精密決定
~氷期・間氷期サイクルにおける南極氷床上の降水分布と変動プロセスの解明へ~」

 南極大陸やグリーンランドは、数十万年もの間、雪が降り積もってできた氷床で覆われています。
氷床を掘削して得られるアイスコアは、過去の地球環境を知る大きな手がかりです。
アイスコアの研究において、積雪の堆積率(年間の堆積量(cm/年))を把握することが不可欠であり、従来、堆積率は、アイスコア中の水の酸素や水素の同位体比から推定されてきましたが、この推定の不確定性を検証する手段はこれまでありませんでした。

 南極大陸の上で約2,000km離れたドームふじ地域とドームC地域のそれぞれで掘削された深層アイスコアを対象に、過去21.6万年間の氷に含まれる1,401対の火山噴に起因するシグナルを比較し、2地点間に生じた積雪の堆率比を、同位体比を用いる方法よりも精密に割り出すことに成功しました。


詳しくはこちらをご覧下さい。

  国立極地研究所プレスリリース(2017年2月8日)
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