国立研究開発法人海洋研究開発機構プレスリリースにて
地球表層圏変動研究センター 佐藤正樹教授らが発表を行い、記事が掲載されました。




掲載内容:
地球温暖化が台風の活動と構造に及ぼす影響 ―強風域拡大の可能性を示唆―




 国立研究開発法人海洋研究開発機構(理事長 平 朝彦)ビッグデータ活用予測プロジェクトチームの山田 洋平 ポストドクトラル研究員、小玉 知央 研究員及び国立大学法人東京大学大気海洋研究所(所長 津田 敦)の佐藤 正樹 教授らの共同研究チームは、地球全域の雲の生成・消滅を詳細に計算できる全球雲システム解像大気モデル「NICAM」をスーパーコンピュータ「京」で実行し、のべ60年間分に及ぶ気候シミュレーションを行うことで、地球温暖化による台風の活動や構造の変化について解析しました。台風の周りの風速の分布を比較した結果、同じ強度(中心気圧)の台風では地球温暖化時に強風域の範囲が拡大することがわかりました。また、このような風速分布の変化は台風の壁雲の雲頂高度が高くなることに関連していることがわかりました。さらに、地球全体における台風の活動の変化傾向は、一年当たりの地球全体の台風の発生数は減少するが、その中で強い台風の発生割合は増加し、台風に伴う降水は増加することをNICAMを用いて定量的に示しました。

詳しくはこちらをご覧下さい。

関連リンク

・海洋研究開発機構プレスリリース(2017年9月14日)

・時事通信
  「温暖化で台風強風域が拡大=スパコン予測―海洋機構など」(2017年9月14日)


・共同通信
  「台風、地球温暖化で大型に スパコン「京」で予測」(2017年9月14日)


・福井新聞
  「台風、地球温暖化で大型に スパコン「京」で予測」(2017年9月14日)


・日刊工業新聞
  「台風強風域、温暖化で拡大?海洋機構・東大、60年分のデータ解析」
  (2017年9月15日)


・朝日新聞
  「温暖化進めば台風2割拡大 スパコン「京」、今世紀末試算」(2017年9月15日)


・毎日新聞
  「地球温暖化で台風大型に 強風域拡大 東大チーム」(2017年9月16日)


・科学技術振興機構 Science Portal
  「地球温暖化で台風の強風域が外側に広がる」(2017年9月22日)

記事画像:

・テレビ朝日報道ステーション
  「猛威振るう『マリア』プエルトリコに上陸」 JAMSTEC山田洋平研究員出演
  (2017年9月22日)


・日本経済新聞
  「大型台風と温暖化、「京」で関連裏付け 東大など」(2017年9月24日)

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