令和2年度 成果発表会



【成果発表会、無事に終了いたしました】
 「このたびは、2020年度「富岳」成果創出加速プログラム「防災・減災に資する新時代の大アンサンブル気象・大気環境予測」成果発表会へご参加いただき、誠にありがとうございました。例年は東京の会場にて行っておりましたが、コロナ感染症対策の為、シンポジウムに引き続きオンライン開催とさせていただきました。対面で直に講演をお届けすることができなくなりましたが、一方で、全国各地から約200名の方々に参加していただき、たいへん嬉しく思っております。
 成果発表会では、スーパーコンピュータ「富岳」を用いて我々が現在実施しております本年度の研究成果の一部を紹介させていただきました。今後も「富岳」を活用し、集中豪雨や台風のより精度の高い予測手法の開発を目指していきます。
 ご参加いただいた皆様に心から感謝申し上げます。本プロジェクトの活動は、引き続き、成果発表会やシンポジウム等を通じて紹介させていただく予定です。また、ホームページ、SNS等で情報発信をしていきます。今後も、本プロジェクトヘの理解とご支援をどうぞよろしくお願いいたします。


リーフレット
開催日時
2021年3月16日(火) 13:00~17:00
開催方法
「Zoom」を用いたオンライン配信で開催いたします。
参加費
無料
参加方法
下記申込みフォームより事前に申込が必要です。
※接続用URLの連絡は3月10日頃を予定しております。

申込みフォーム

申込締切
2021年3月7日(日)(先着順:定員になり次第、締め切ります。)
主催
東京大学大気海洋研究所
後援
一般財団法人 高度情報科学技術研究機構
お問合せ
東京大学大気海洋研究所 富岳課題事務局
電子メール:fugakuatmos@gmail.com

本成果報告会は一般の方にもご参加いただけますが、専門性の高い講演内容となります。ご理解ください。

昨年の「令和2年7月豪雨」では、九州・中部地方を中心に多数の線状降水帯が発生し、広域に被害をもたらしました。近年、毎年のように、集中豪雨や台風が襲来し、河川の氾濫・洪水、暴風雨による激甚災害が頻発しています。本課題では、近年激甚化する集中豪雨等の極端気象現象からの防災・減災を実現するために、数日程度から数週間~季節スケールの大規模アンサンブルの気象・大気環境予測実験をスーパーコンピュータ「富岳」を用いて実施し、リードタイムをもった確率予測情報の提供が可能な新時代の予測技術の確立を目指します。気象災害の原因である集中豪雨や台風に対して、大規模アンサンブルの高解像度な気象・大気環境予測実験によって、避難・防災に資する確率予測情報の提供が可能な新時代の予測技術を確立することを目標とします。本成果発表会では、本課題の初年度の成果を報告します。


プログラム

第1部 成果発表会

【司会】中野 満寿男(海洋研究開発機構 地球環境部門・研究員)
13:00-13:05 宅間 裕子 (文部科学省研究振興局参事官(情報担当)付 計算科学技術推進室長)ご挨拶
13:05-13:25 佐藤 正樹【課題代表】(東京大学 大気海洋研究所・教授)
「「富岳」成果創出加速プログラム「防災・減災に資する新時代の大アンサンブル気象・大気環境予測」課題の研究紹介」
【講演資料】佐藤 正樹 
~テーマ1~
13:25-13:35
川畑 拓矢【テーマ1代表】(気象研究所・室長 / 気象業務支援センター )
「メソスケール気象予測の進展」
【講演資料】川畑 拓矢 
13:35-13:50 小林 健一郎(神戸大学 都市安全研究センター・准教授)
「富岳による次世代型球磨川洪水予測」
~テーマ横断~
13:50-14:00
三好 建正【テーマ横断代表】(理化学研究所 計算科学研究センター・チームリーダー)
「ゲリラ豪雨予測のリアルタイム実験」
【講演資料】三好 建正 
14:00-14:10 寺崎 康児(理化学研究所 計算科学研究センター・研究員)
「全球水平解像度 56km・1024 メンバーの NICAM-LETKF を用いた令和 2 年 7 月豪雨の事例実験」
14:10-14:20 休憩
~テーマ2~
14:20-14:35
宮川 知己【テーマ2代表】(東京大学 大気海洋研究所・准教授)
「「全球スケール予測」の現状と展望」
【講演資料】宮川 知己 
14:35-14:50 山田 洋平(海洋研究開発機構 地球環境部門・特任研究員)
「高解像度全球非静力学モデルNICAMを用いた2019年台風15号1000メンバーアンサンブル実験 」
【講演資料】山田 洋平 
~テーマ3~
14:50-15:15
八代 尚【テーマ3代表】(国立環境研究所 地球環境研究センター・主任研究員)
「大規模データ同化技術研究と大気環境予測の進展」
「富岳を用いた3.5kmメッシュ・1024アンサンブルデータ同化実験」
(ACMゴードン・ベル賞ファイナリスト論文)

【講演資料】八代 尚 
15:15-15:30 質疑応答
15:30-15:45 ポスター発表紹介


第2部 ポスター発表

16:00-17:00 JamesTaylor(理化学研究所)
「Optimizing the localization scale for a convective-scale ensemble radar data assimilation system」
雨宮 新(理化学研究所)
「2020年夏季のOakforest-PACS部分占有利用による30秒更新30分降水予報のリアルタイム実験」
【講演資料】雨宮 新 
前島 康光(理化学研究所)
「雷観測データBOLTの同化に向けた観測演算子の設計調査」
【講演資料】前島 康光 
寺崎 康児(理化学研究所)
「全球水平解像度 56km・1024 メンバーの NICAM-LETKF を用いた令和 2 年 7 月豪雨の事例実験」
小槻 峻司 (千葉大学)
「深層学習を用いた降雨洪水氾濫モデル・エミュレータの開発」
斉藤 和雄 (気象業務支援センター)
「台風に伴う北向き非地衡風による遠隔降水の強化」
Le Duc (気象業務支援センター)
「1000-member ensemble forecasts for extreme events: Typhoon Hagibis in 2019 and the July 2020 Kyushu heavy rain」
【講演資料】Le Duc 
佐藤 陽祐(北海道大学)
「気象雷モデルの開発と予測可能性〜地上雷放電観測との比較から」
大泉 伝(気象研究所)
「1000メンバーアンサンブル予報を用いた洪水危険度予測」
末松 環(東京大学大気海洋研究所)
「DYAMOND2プロジェクト参加にあたりNICAMで再現されたMJOとその雲微物理依存性について」
田上 雅浩(国立環境研究所)
「同位体全球雲システム解像モデルの開発と検証」